【あきせんべいてん/あきでぃすかばーまんせんたー】
●西新宿ゲートからほど近い西新宿4丁目、栄町通りから細い路地を入った場所にある、こじんまりとした老舗煎餅店。秋DSM(ディスカバー・マン)センターはその店の奥の6畳の座敷をオフィスとしている。いずれも秋せつらが営む。DSMセンターはせつらになってからの副業だが、煎餅店のほうは創業150余年になるため、店舗は今にも崩れ落ちそうな木造である。
●煎餅の味は、三代も続いただけあって"新宿一"と評判が高い。お薦めは、品川巻、堅焼き、海苔巻きあられ、ざらめ等。中でも、厳選された新潟の粳米を使用した堅焼きを絶品とする人は多いようだ。せつら自ら命名した「秋せんべい店特製早死防止セット」は、厚焼き、ざらめ、品川巻、甘納豆の4種セットでお土産に最適。
●ガイドブックには必ず紹介され、区外からの観光ツアーにも必ずと言っていいほど組み込まれている。観光客の目当ては、もっぱら、せつらの美貌だったりするのだが、多忙な店主に出会える確率はかなり低い。幸運にも出会えた観光客が失神した時のための、長椅子も店内に用意されていたりする。
●煎餅店の売上だけでも年商3000万円は固いと噂されているが、副業のDSMセンターのほうも、新宿一の呼び声高く、ひっきりなしの依頼を受け繁盛している。MDZ(最高危険地帯)として恐れられている新宿中央公園から、幾度となく尋ね人を救出したことで一気に知名度を上げたらしい。探偵業ではなく、あくまでも"人捜し"(あるいはそれに準ずる物を捜し出すこ)を生業としている。
●初出の『人形使い』では、北新宿一丁目、大久保通りを入った裏通り、頂医院の隣にある設定になっていた。
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